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東京エレキングスポーツ
東京エレキングスポーツ社
平成18年11月7日


日ハムとトレード成立。風祭和弥選手入団
選手兼任コーチとしてハム投手陣の精神的支柱だった風祭選手。新天地では独自のトーレーニング理論で勝利に導けるのか。自身の監督問題が解決した矢先の看板選手の流出に困惑の色を隠せないヒルマン監督。コーチングスタッフとしての信頼も厚かった風祭選手だけに、首脳陣の進退問題にも波及しそうだ。この日は本紙取材にノーコメントを貫いた。結局エレキングのユニフォームに袖を通すこともなく札幌へ転勤のフルハシ隊員。今後は自慢の陽気さですすきのの平和防衛に全力を傾ける。  7日午後、中野区鷺宮の東京エレキング球団事務所にて、日本ハムとの交換トレードが早川編成部長から発表された。日本ハムからは風祭和弥投手兼任コーチ、エレキングからは現在、傘下ファーム組織である「西日暮里ミクラス」所属のフルハシシゲル隊員、プラス金銭(金額については不明)でのトレード合意となった。風祭投手は大学時代にインカレ出場後、88年ソウル五輪に陸上800M日本代表として出場、見事銅メダルを獲得し、日本中に「風祭旋風」を巻き起こした。そして翌89年、日本ハムがドラフト外でのまさかの指名でその去就が注目される中、68年に五輪陸上代表で当時の100M日本記録保持者としてロッテ入りした異色のプロ野球選手・飯島秀雄選手以来の陸上プロ野球選手として日本ハムに入団、その年、代走専門ながら35盗塁をマーク、野茂(当時・近鉄)に3票差で破れるも、新人王候補にも選ばれる活躍でパ・ベストナインにこの年のみ設けられた「代走部門」を獲得。その後は本格的に打者としても活躍し、93年には打率.322で西武・辻を押さえ、その後7年間続くイチロー時代前の最後の首位打者となった。その間も盗塁王4度獲得、ゴールドグラブ賞3度受賞の活躍をみせ、その身体能力の高さから、98年からは投手としても出場、02年にはプロ野球史上初の「10勝・3割・30盗塁」を記録、この年のMVPにも輝いた。ヒルマン監督就任からは投手兼任コーチの肩書きで、ダルビッシュ、マイケル中村、八木らを育て、今年の日本一にも自身11勝で貢献し、来季も札幌でのプレーが既定路線だった矢先のトレードなだけに地元ファンも「ハムの人」流出にショックの色を隠せない。今回の突然のトレードの背景には、開幕3戦を終え、防御率10点台のエレキング投手陣の台所事情と、小笠原FA流出阻止、日本一での選手年俸高騰に加え、新庄引退での大幅な収益減収という日本ハム側の利害が一致したとの見方が大筋だ。しかしながら今回のトレード劇の水面下では、日本ハム首脳陣と蜜月関係にあるとのウワサが絶えない早川編成部長の、風祭選手周辺環境の入念な調査と、複数年契約を含めた条件面の提示といった、球界一のゴリ押しで有名な早川氏の「フギモ式」が発動したことは言うまでもない。いずれにしても、風祭選手の移籍で、課題の投手陣の再編は必至で、現在故障者リストの濱地や、急成長株・羽鳥らの刺激となるのは確実だ。また、攻撃陣の課題でもある「脚」としての面でも球団首脳陣の期待は膨らむ。かつてパ盗塁王の常連で、7年間に渡り二人で独占し続けてきた大沼・風祭コンビの誕生で得点力不足解消の起爆剤ともなる。今回の移籍に、この日球団事務所ビル1階のパチンコ店ではやくもこの日三人目の「代打・諭吉」コールを告げたばかりの田中ヘッドは「え?何、聞こえない、もっと大きな声で、・・・え、何?大沼と風祭?何、揃えばいいの?大沼と風祭が揃えばいいの?それだと激アツなの?え、違う!?どっちなのよ!」とはやくも来季に向けた期待の胸のうちを明かした。来季開幕のマウンドは?そして開幕オーダーは?エレキングの夢はまだまだつづく。